2017年海上活動最後の日だったが午前10時時点で逗子湾白波とうねりのパレードだったので、参加者8名で艇体及び備品への記号付け作業をすることにし昼頃ほぼ終了。昼飯後ベテラン3名で葉山港からでシーホスでチャレンジすることに。陸上では風N5M,Max8M程度。うねりもそれほど感じられなかったが海上へ出ると、うねり(5-7M程度)と風の方向が逆のため、HELMはセーリング歴20年のベテランT女史、クルーは歴5年のN氏、歴40年の私Hがバランスの役割とし、江の島方面へ出艇。しかし稲村越ししたところで皆全身海水スプラッシュ状態で帰艇の判断をした。この時点でかなり高度な帆走とバランスが要求される。あたりを見回すとファイアーボール数隻でレース練習しているのみであった。この時点の艇速は8-10ノット程度あったと思う。
漸く葉山港まで戻りハーバー入り口近く300Mあたりでラダーが突如外れた(原因はスピンドルが曲がってしまったとのこと)。 即座にT女史が修理担当、Hバランス、N氏オールで艇を風上へ向ける努力すると役割を変更するも艇が流され始めたので、携帯にて葉山港事務所へ曳航依頼を要請。しかしその直後ラダーが使えるようになり再帆走開始し葉山港には自力帰港ができたが、ハーバー内でシーホースでの初沈。ハーバー内の風は北故、北側桟橋着を狙う。(南側には他艇が多数) この時タック前少々上りが過ぎ失速。タックの失敗を恐れ一度艇を落としスピード増してからのタックを指示。再度タック。がこのタック後艇が傾き海水が入る。ヘルムとクルーが風上舷側へ動くも一瞬の差で風下舷より海水流入で、全員海水につかった。
実はこれがシーホース艇での初チンであったが、マストトップのボールの効果あり半沈で済んだのが幸いであった。 原因としては、タック時ブロ―が来てメインのスラックが遅れたか又はティラーを引き過ぎたか?滑ったか? バランス担当が風上へ移動するのが一瞬遅れた事もあったか?
教訓1:アカ汲みバケツはロープで艇に固定せよ。最初視認していたが流され、多分どこかに沈んだもようで、艇を起こすことできても海水をくみ出す道具なしで、これが沖でなくて本当に良かった。
教訓2:エアータンクは後部のバウ部分にも入れるべき。今回特に後部が水没した。今回センターの2個のみ機能
教訓3:この時期は比較的安定性のある複数乗りの艇でも、沈に備えてウェット着用が必要と痛感。また部員全員が葉山港の緊急連絡先をそれぞれの携帯に登録しておくこと。
教訓5:ハーバー内のタックやジャイブを、ヘルム・クルーとも的確に行えるよう日頃から訓練すべき。
最後になりましたが、今回沈起こしtry中、エンジン付きゴムボードが入港、シホース舫を渡し、桟橋へ曳航依頼し舫ってもらいました(「ラ、マンチャヨットクラブ―ファイアーボールのチーム。ありがとうございました)。これが遅れると風下防波堤岸壁へ押し流される危険性もあります。近くにおる人に手助けを依頼することは恥ずかしいことではありません、ためらわず依頼しましょう。また逆の場合は、即行動してあげましょう。シーマンシップです。
ディンギーは偶には沈します。原因と対処法は概略下記です
①無理な帆走、②乗員の意思疎通ミスによる動き、又は間違った操作と動きなどです
対策:正しい動き(少し遅くとも)理想は速くて、正しい動作です。沈起こしの練習を積み重ねておくこと。体力蓄え。
沈してしまったら:慌てない、どの方法で対処すれば良いか
検討し、可能な限り1回で成功させ、体力の消耗を防ぐ。自身の経験と教訓を信じ、自信をもって対処しましょう
夏場で風が海から陸なら、起きない場合は無理せず艇に掴まり、安全な場所に漂着試みる。
陸から海への風の場合は、早めの救助依頼をしましょう。
冬場はWET着ていても20分でもしびれます。
兎も角、無理な帆走せず、沈しない事が一番です。
沈して、起きないと判断したら、即救助要請です。